読書感想

イサナと不知火のきみイサナと不知火のきみ
(2006/05/11)
たつみや 章

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イサナ 龍宮の闘いへイサナ 龍宮の闘いへ
(2007/10/23)
たつみや 章

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星の子ポイシュマシリーズで有名なたつみや先生の本です。
今回は珍しくイサナという女の子が主人公ですね。今まで先にあげたポイシュマシリーズとか神様三部作など、たつみや先生の本を片っ端から読んできましたが、女の子が主人公だったのはこれが初めてような気がします。たつみや先生の本を全部読んだわけではないので、確信は持てないのですけれど(^^;)
それに性格の方も今までの主人公たちとは正反対で、すごく勝気で活発。こちらがびっくりするほどのおてんばな少女(でもれっきとした巫女)でした。
内容は神の声が聞こえる少女イサナと異国からの漂流者クレと不知火の海を支配する龍一族の生き残りであるヒコナ3人のトライアングラー……ではなくて、龍の魂を狙う悪しきもの達と闘う海洋冒険ファンタジーです(^^;)
でもトライアングラーな関係もあって、龍一族の唯一人の生き残りであるヒコナがイサナを妃にする宣言をした時はかなりキューンって胸がトキメキました。このヒコナが実年齢が250歳くらいなのですが、まだ生まれる前に松の木に封印されていたせいか、力が弱くて見た目五歳児なのですよ。そのためイサナから全く相手にされません。後にちゃんとした青年の姿をとることができるようになってもその最初が悪かったせいか、最後まで子供扱いされててちょっと(かなり)不憫だった。
まあイサナ自身が船長になって大海原に出るという夢をもっていたので、結婚なんてとんでもない!という感じではあったのですけれど。
そういった意味ではイサナはいい意味でも悪い意味でも子供な主人公だったな、と思います。
自分の夢が一番の最優先だったから、少し他の人の気持ちをないがしろにしていた描写がところどころにあってですねぇ……。特にヒコナの気持ちを(^^;)
典型的なツンデレタイプであったヒコナはそのプライドの高さもあってなかなか素直になれないのですよ。それでもイサナを妃にしたいっていう気持ちは本心なのに、唯一人の龍一族の生き残りであるゆえに、純粋な血を残さねばならない(つまり同じ龍族の娘と結婚して子を成さねばならない)という責務というか責任も強く感じていて。
結論をいえばヒコナはそちらを選んだのですけれど、そういった孤独感をヒコナは最後までイサナに見せなかったし、イサナも知ろうとしなかったことがヒコナ×イサナを推奨していた身としては辛かったなぁ……。特に戦いで瀕死状態になったヒコナに、巫女としてヒコナを助けるために自分の命をヒコナにあげるのは当然というようなことを言った時の『私の妃になるのは嫌なのに、命をやるのはいいのか』というヒコナのセリフ。ここも本当に辛かった。ヒコナの本音が垣間見えて。当然ヒコナがそんなことできる筈もなく、意識を失いかけたヒコナが呟いた言葉が消えずにちゃんとイサナに聞き取れていたら少しは違う展開になったのかなと思います。
かといってクレがトライアングラーの勝利者というわけでもなく(^^;)
やっぱりイサナは自分の夢が最優先なのでこちらもお預け状態となり、海洋冒険ファンタジー的には大円団を迎えても、トライアングラー的にはモヤモヤした気分が残る結末となりました。
なのでもしまた続きがでるとするなら、もう少し大人になったイサナの物語を読んでみたいと思います(^^;)。

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2008/08/18 23:20 | 読書感想コメント(0)TRACKBACK(0)  TOP

読書感想

昨日は夜9時ごろから眠りの妖精スリーピングに取り憑かれてしまい、早々に寝てしまいました(^^;)
というよりも「30分……30分だけ!」と仮眠を取ったつもりがそのまま本寝となってしまっただけなのですが。うう……昨日は何もできなかった。勿体無いことしちゃったな。
なので今日は昨日ブログに書こうと思っていたことを書きたいと思います。

DSCN9355.jpg

水のしろたえ

密林に画像がなかったため、とりあえずの応急処置です(^^;)
本の表紙を見てもわかるように平安もので、有名な羽衣伝説をモチーフにした物語となっております。
ただ少し違うのは、羽衣を纏って天女が空から降りてくるというわけではなく、水(海?)の底の国からやってきたというところでしょうか。
なので羽衣ではなく『水のしろたえ』という尾ひれのようなものを纏って地上にくるわけなのです。
物語はこの水のしろたえを脱いで水の底の国からやってきた乙女―――玉藻(推定12歳くらい)が日向ぼっこしている所に貴族の菅原伊加富(26歳)が偶然居合わせてしまったところから始まります。
後の展開はほぼ、羽衣伝説と同じです。玉藻に一目惚れした伊加富は玉藻を帰したくないばかりに、水のしろたえを玉藻に返そうとはしないのですよ。ただ伊加富はあくまで優しく玉藻に接し、玉藻もそんな伊加富を信頼して自分の意思でついていくのです。
そして月日は流れて、伊加富と玉藻の間に生まれた娘、真玉を中心にして物語が進んでいきます。
実はこの真玉がこの本の主人公(^^;)
でもでも年の差カップル好きの私としてはもっと伊加富と玉藻の物語を見たかったのですが、これ以上のことはあまり語られなかったのが残念でなりません。
一夫多妻制の平安時代の中で、伊加富は玉藻以外の妻を娶らなかったので多分幸せだったのだろうとは思うのですけれど、玉藻が水の底の国に帰りたがっていたと話す人もいたし、真玉が生まれるまでの間のことがすごく気になります。いつごろ伊加富が玉藻に手を出したのかも(笑)
その辺のところがもっと知りたかったな、腐女子的に(^^;)
そんな玉藻の娘である真玉もすごく健気でいい子なのですよ。貴族のお姫様なのに、しっかりしているというか。
運命に流されているようで、決して悲嘆にはくれずしっかり立ち向かっていっているところが好感が持てます。
真玉も幸せになってほしいところだったのですが、終わり方がちょっと微妙だったんですよね。
何せ真玉が恋した相手が平城天皇の子、高丘親王だったし。空海に教えを請うっていうことは仏門に入るってことですよね?この時代仏門に入ったら結婚できないんじゃないかと思うのですが、違うのかな?高丘親王は一緒に天竺に行こうって真玉を誘っているけれど、一抹の不安がよぎります(^^;)
でも真玉なら、どんな運命も受け入れ、そして変えていく力を持っていると思うので、きっと幸せな道に辿り着けるのでしょう。


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2008/08/05 23:35 | 読書感想コメント(0)TRACKBACK(0)  TOP

読書感想

伯爵と妖精誰がために聖地は夢みる (コバルト文庫 た 16-34)伯爵と妖精誰がために聖地は夢みる (コバルト文庫 た 16-34)
(2008/03/01)
谷 瑞恵

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ようやく最新刊を読めました(^^;)
この最新刊で実はリディアも、プリンスと因縁のある家系に生まれていたのだということが判明しましたね。
プリンスの後継者となるべく育てられ、そして結果的にプリンスの記憶を継承してしまったエドガーと、災いの王子プリンスを生み出してしまったマッキール家の血を引くリディア……。しかもリディアはそのプリンスを葬るための道具としてマッキール家にいいようにされそうになるし……。・゚・(*ノД`*)・゚・。
どうしてこの二人はいつもここまで苦しまなければならないのかな。
二人の間が親密になればなるほど、それ以上の過酷な運命が待ち構えていて、それを乗り越える力を二人とも持っているんだけど、それにしても今回の展開はあんまりだー(泣)
ニコも悲しみに耐えるリディアをこれ以上見るのが辛い、って去っていってしまうし。無責任のように見えますけど、シリーズを全部読んでいるとニコのその気持ちが痛いほどわかるんです。
おそらくニコは過去においてリディアの母親との死別が相当辛かったんだと思う。だから同じようにリディアの死に直面したくないんだと思う。人間と妖精との寿命があまりに違いすぎて、リディアまで自分を置いて逝ってしまう、その悲しみを背負ったままリディアのいない世界で長く生きていくことが耐えられないのかもしれない。
例えリディアが今度の危機を無事乗り越えて、エドガーと結婚できたとしてもやっぱりニコは同じ理由でリディアの元を去ったように思うし。
できることなら、もう一度戻ってきてほしいなぁ。リディアのためにも、そしてレイヴンのためにも。
そして今回衝撃のラストですが、本当にリディアの治療には2〜3年もかかってしまうのかなぁ……。
その間ずっと離れ離れになるなんて……。(TT)
例え今が辛くとも、エドガーとリディアの二人が幸せに笑える日がくることを信じてます!!


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2008/07/28 22:32 | 読書感想コメント(0)TRACKBACK(0)  TOP

読書感想

黒ねこミーシャの歌黒ねこミーシャの歌
(2000/12)
松居 スーザン後宮 ひろみ

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図書館をフラフラと彷徨っている時に見つけた本です。
そのタイトルとどこか懐かしいものを感じさせるほのぼのとしたイラストにすごく惹かれてしまいました。
こんな風に内容を知らなくても、表紙とかタイトルにすごく惹かれる本って、まず間違いなく私好みの本なんですよね。
この本も例にもれず、すごく好みの本でした。好みというよりも、猫好きにはたまらない本というか(^^;)
内容は黒ねこミーシャとそのミーシャと一番仲良しなみきちゃん(飼い主)と過ごす春夏秋冬の1年のお話です。それをミーシャの視点でずっと書いてある絵本ですね。
1月のお話、2月のお話……と1月から12月までのお話があり、それぞれの話の後には歌(楽譜付き)も添えられてます。
私に楽譜が読めるという音楽的才能と家に何かしら楽器があれば、その歌がどんなものかわかると思うのですが、残念ながら才能も楽器もないので歌詞を見たりその歌が添えられてあるお話を読みながら曲の雰囲気を想像して楽しむしかありません(^^;)
きっとこの絵本のお話のように素敵な曲だと思うのですが残念です。
でも作者さんの猫に対する想い(ミーシャのモデルは作者さん自身が飼っていた猫らしい)とかすごく伝わってくるので、猫好きな人には是非是非読んで欲しい絵本ですね!


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2008/07/20 22:11 | 読書感想コメント(0)TRACKBACK(0)  TOP

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天山の巫女ソニン 1 金の燕天山の巫女ソニン 1 金の燕
(2006/06/13)
菅野 雪虫

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↑の画像は1巻のものですが、3巻まで一気に読破してしまいました。

つまりそれくらい、超面白い!のです。

主人公はソニンという名前の12歳の女の子です。
このソニン、生まれる前―――まだお母さんのお腹にいる時から巫女としての才能を見込まれ、生まれてすぐ天山という『夢見』という特殊能力を使い、それを生活の糧とする場所に連れて行かれて巫女としての修行に励むのですが、12歳の時力にムラがありすぎるために『見込み違いだった』と天山を下ろされてしまいます。つまりこの物語は巫女になりきれなかったいわゆる『おちこぼれ巫女』としてソニンが、生まれてすぐに引き離された家族の下へと帰るところから始まります。
そしてソニンの暮らす国の生まれつき口のきけない末っ子王子イウォルの言葉なき『声』をソニンが聞くことができたことをきっかけにして、イウォル王子の侍女となったソニンの運命が大きく揺れ動いていく―――。そんな感じの物語です(^^;)
しかしこのソニン、陰謀に巻き込まれたりして結構大変な目にあっているのにもかからず、全然めげないというかとても明るくて。
しかもですね、巫女として育っている分世間ズレしていないというかすごく純粋培養で育っているんですけど、物事を的確にそして冷静に見ることもできるうえ、口に出していうことはないけれど結構心の中で毒吐いている時もあって(親友のミンの影響?)そのギャップに驚かされます(^^;) (たまに相手が王子でもキツイことを心の中で呟いている時がある)
でもそこがソニンのいいところ。すごく好感が持てます。
現在のところイウォル王子との関係はあくまで王子とその侍女で恋愛関係にまでは全然発展していない(っていうか1巻できっぱりと結婚する気はないと言われている)のですが、3巻の最後ぐらいに微妙にイウォル王子に心境の変化が現れ始めているので今後に期待しておこうと思います。ソニンは相変わらずソニンなんですけどね(^^;)
やっぱり巫女育ちだから、その辺はすっごく鈍いかもしれませんね。もしかするとイウォル王子はその辺りで苦労するかもしれない。
でも個人的には隣国のクワン王子も捨てがたいのですよねー。
ソニンは『意地悪な人』としてか認識していませんが、物静かなイウォル王子とは対照的な王子ですごく魅力的なんですよ。
まだ初恋もしていないソニンがはたしてどちらを選ぶのか、それとも今後二人の王子以外にも新たな魅力的なキャラクターが登場するのか、続きがすごく待ち遠しいです!早くでないかなー。


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2008/06/17 22:55 | 読書感想コメント(0)TRACKBACK(0)  TOP