読書感想
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星の子ポイシュマシリーズで有名なたつみや先生の本です。
今回は珍しくイサナという女の子が主人公ですね。今まで先にあげたポイシュマシリーズとか神様三部作など、たつみや先生の本を片っ端から読んできましたが、女の子が主人公だったのはこれが初めてような気がします。たつみや先生の本を全部読んだわけではないので、確信は持てないのですけれど(^^;)
それに性格の方も今までの主人公たちとは正反対で、すごく勝気で活発。こちらがびっくりするほどのおてんばな少女(でもれっきとした巫女)でした。
内容は神の声が聞こえる少女イサナと異国からの漂流者クレと不知火の海を支配する龍一族の生き残りであるヒコナ3人のトライアングラー……ではなくて、龍の魂を狙う悪しきもの達と闘う海洋冒険ファンタジーです(^^;)
でもトライアングラーな関係もあって、龍一族の唯一人の生き残りであるヒコナがイサナを妃にする宣言をした時はかなりキューンって胸がトキメキました。このヒコナが実年齢が250歳くらいなのですが、まだ生まれる前に松の木に封印されていたせいか、力が弱くて見た目五歳児なのですよ。そのためイサナから全く相手にされません。後にちゃんとした青年の姿をとることができるようになってもその最初が悪かったせいか、最後まで子供扱いされててちょっと(かなり)不憫だった。
まあイサナ自身が船長になって大海原に出るという夢をもっていたので、結婚なんてとんでもない!という感じではあったのですけれど。
そういった意味ではイサナはいい意味でも悪い意味でも子供な主人公だったな、と思います。
自分の夢が一番の最優先だったから、少し他の人の気持ちをないがしろにしていた描写がところどころにあってですねぇ……。特にヒコナの気持ちを(^^;)
典型的なツンデレタイプであったヒコナはそのプライドの高さもあってなかなか素直になれないのですよ。それでもイサナを妃にしたいっていう気持ちは本心なのに、唯一人の龍一族の生き残りであるゆえに、純粋な血を残さねばならない(つまり同じ龍族の娘と結婚して子を成さねばならない)という責務というか責任も強く感じていて。
結論をいえばヒコナはそちらを選んだのですけれど、そういった孤独感をヒコナは最後までイサナに見せなかったし、イサナも知ろうとしなかったことがヒコナ×イサナを推奨していた身としては辛かったなぁ……。特に戦いで瀕死状態になったヒコナに、巫女としてヒコナを助けるために自分の命をヒコナにあげるのは当然というようなことを言った時の『私の妃になるのは嫌なのに、命をやるのはいいのか』というヒコナのセリフ。ここも本当に辛かった。ヒコナの本音が垣間見えて。当然ヒコナがそんなことできる筈もなく、意識を失いかけたヒコナが呟いた言葉が消えずにちゃんとイサナに聞き取れていたら少しは違う展開になったのかなと思います。
かといってクレがトライアングラーの勝利者というわけでもなく(^^;)
やっぱりイサナは自分の夢が最優先なのでこちらもお預け状態となり、海洋冒険ファンタジー的には大円団を迎えても、トライアングラー的にはモヤモヤした気分が残る結末となりました。
なのでもしまた続きがでるとするなら、もう少し大人になったイサナの物語を読んでみたいと思います(^^;)。
2008/08/18 23:20 | 読書感想 | コメント(0) | TRACKBACK(0) TOP
















